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三人は依頼を終えて冒険者ギルドに戻り、受付で報酬を受け取った。
凛と千夏はそれぞれ銅貨5枚、しおんは3件分で銅貨15枚を受け取る。
「わぁ……これが、わたしの……💰」
千夏は両手で銅貨を抱きしめるように受け取り、紫のリュックに大切そうに仕舞い込んだ。

「やったじゃん千夏ちゃん😉　初めてのお給料だよ！」
凛がにこにこと覗き込み、軽く肩を叩く。
「……うん……わたし、ほんとに働いて……お金がもらえたんだ……😆」
千夏の瞳が潤み、笑顔がこぼれた。

──その帰り道。
千夏はしおんを見上げる。
「あの……ご主人様。わたし、ヘルメットを買いたいです！」
「お？　いいと思うぞ」
凛もすぐに身を乗り出した。
「いいじゃんいいじゃん！　せっかくだし、リュックとお揃いの色にしなよ💜」

仕立て屋で千夏が選んだのは、深い紫のヘルメットだった。
「銅貨5枚になります」
「はいっ……」
千夏は震える手で、今日受け取ったばかりの銅貨を差し出す。

「……わたしの……稼いだお金で買えた……✊🏻」
紫のヘルメットを抱えた千夏は、胸をいっぱいに膨らませた。
「千夏ちゃん、ちゃんと似合ってるよ」
凛は両手を叩き、嬉しそうに褒めちぎる。
「えへへ……ありがと、凛ちゃん……！」

⸻

さらに三人は市場に立ち寄った。
「干し芋を7枚ください🍠」
しおんが銅貨を払い、干し芋をマジックバックにしまう。
「おやつにも栄養補給にもなるし、持っておいて損はない」

凛が覗き込みながら言った。
「わぁ〜、甘い匂いする！　ねぇ千夏ちゃん、これ絶対おいしいよ😋😩」
「うん……！　干し芋なんて初めて見たけど……楽しみ……🥰」

次に、山積みになった青いバナナが目に入る。
「まだ熟れてないから安くしてるんだ」と店主が声をかけた。
「炒めたりすれば美味しい。安い時に買っておこう👌🏻」
しおんは迷いなくまとめて購入する。

凛が目を丸くした。
「青いのに？　でも……なんか、ご主人様が言うと“ほんとに美味しくなりそう”って思えちゃうんだよね💭」
千夏も首を傾げつつ頷く。
「食料を常に備えておく……さすがご主人様……👏🏻」

「生活の安定には、常に余裕が必要だからな😊」
そう言って笑うしおん

市場を後にする三人の空気は、温かな家庭そのものだった。