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脳内ショートストーリー

第4章 【和泉沙良と金城伶〜年下くんとの恋〜】






あの看病に行った日、またキスしてしまった日から
どんどん惹かれているのに気付いてしまう
何処かでブレーキ掛けなきゃって思えば思うほど
ドツボにハマる
もう見つけちゃったんだもん……
どう足掻いても堕ちてっちゃう人……
自分が我慢出来なくなっちゃう人……



どんなデートだって楽しいに決まってるよ
普通に映画観たり、カフェ巡りしたり、
人気のテーマパークへ行ってはしゃいだり、
夜景を楽しむだけでも全てが新鮮で
私も“金城くん”から“伶くん”に呼び名が変わってた



「沙良さん、改めて言います、好きです……僕の恋人になってくれませんか?真剣にお付き合いしたいです、絶対に幸せにします、僕が幸せにしてもらってばかりだけどこれからは、沙良さんの笑顔、守っていきたいです」



夜景を楽しめるお洒落なレストランに連れてきて
もらったと思えば、これを言う為だったのね
よくプロポーズとかに使われる場所なのかも
色々調べて此処にしたのかな
そういうのを考えた時に可愛いなって思う
私の心はもう決まってる
次に恋愛するなら、伶くんとが良いなって考えてた



コース料理が運ばれてくる中、
美味しそうだねと言いながら、私も答える
冷めちゃうから食べようって言って



「私もね、始まりが始まりなだけに素直になれなかった部分は正直あったんだよね……許してしまえばそういう関係だけになっちゃいそうで踏み出せなかった」


「僕もそうだと思いました」


「うん、不必要な意地張って遠ざけようともしたし、何で私なんかにって思ったりしたけど、真っ直ぐ過ぎるくらい伶くんは私にぶつけてきてくれて、蓋をしようとしていた心にずっと揺さぶりかけて諦めてくれなかったよね」


「迷惑でした…?」


「ううん、違う、それが嬉しくて堪らなかったって今では素直に言えるよ、そうさせてくれた伶くんに感謝してる」


「良かった…」


「でもさ…」





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