
雑用係の伊能さんは、鬼上司に認められたい
第1章 雑用係の伊能さん【雪side】
私は今の会社に中途入社で入った。何の資格もなく、パソコンもできない私を雇ってくれるところはなく、ことごとく面接で落とされたけど、この会社だけはこんな私を雇ってくれた。
ただし、雑用係という条件つきで。
どうやら、あまりにも本業が忙しくて雑用にまで手が回らないらしい。私はそれでも仕事がないよりはマシだと思って条件を飲み込んだ。
「伊能さん、コピー用紙切れてる」
「はい、今すぐ補充します!」
「伊能さーん、ここ電気パカパカしてるから直して〜」
「はい、すぐに取り替えますね!」
ただし、雑用係という条件つきで。
どうやら、あまりにも本業が忙しくて雑用にまで手が回らないらしい。私はそれでも仕事がないよりはマシだと思って条件を飲み込んだ。
「伊能さん、コピー用紙切れてる」
「はい、今すぐ補充します!」
「伊能さーん、ここ電気パカパカしてるから直して〜」
「はい、すぐに取り替えますね!」
