テキストサイズ

お嬢様は騎士に恋をする

第1章  память

私が15歳になると、ジュンは騎士として立派になり更に私の傍に居る時間が増えた。その頃からジュンから猛アピールされる事が増えた。

「お嬢様……マーリャ様には俺がずっと付いてますからね」
「ジュン……ありがたいのだけれど、私とは」
「マーリャ」
「っ……」

私とは身分が違う。そう言いたかったのに、名前を呼ばれ手の甲に口付けをされては何も言えなくなってしまう。私はとことんジュンに甘いなと改めて思い知らされた。それと同時にジュンは強引なのかもと考えてしまう程に。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ