
クラスの人気者は、刹那の2時間を買い戻したい。
第17章 勉強会&顔合わせ
土曜の午前中。
明け方皐月のマンションから帰宅した刹那はひと眠りしていた。
「……眠い」
朝7時。
いつもなら、二度寝して昼過ぎまでダラダラ過ごすのだが、高校生は忙しい。
補習の宿題を片付けないと数学教師の黒崎と校庭を走らされる。
それだけは絶対避けたい。
まだ怠い身体をなけなしの気合いで起こして、シャワーを浴びる。
目が覚め出したところで、皐月のマンションから帰宅途中、コンビニで買い求めたおにぎりと揚げ鶏を食べる。
(ご飯食べないと、りく師匠に怒られる)
刹那は冷めた揚げ鶏を噛み締めながら、クラス委員で友人りくを思い出していた。
煙草を吸いながら、洗濯物を洗濯機に投げ込みスイッチを押す。
その間に数学の宿題に取り組む。めんどくさくて嫌になりながらも途中式をノートの端に書き連ねる。
(う〜ん、コレ合ってるのか?)
悩みながらとりあえず宿題を片付けた。
冷蔵庫からコーヒー牛乳を取り出してストローを差して口に含む。
洗い終わった洗濯物を干して、一服する。
まだ午前9時。
今日は午後から莉子たちと「勉強会」をする予定。まだ5時間はある。
刹那はスマホで戦国武将アプリを開いて遊びはじめる。
これは日本史の高城から勧められたアプリだった。
(推し武将を育てろとか、ヘンなセンセもいたもんだな)
100連ガチャでSSR伊達政宗が出るまでリセマラしてゲームを進める。
武将のプロフィールを読むうちに、スマホで詳しく検索するようになる。
さらに、推し武将に関わってくる他の武将との戦のことや生い立ち、気になり出すとキリがなかった。
(ヤベェ……面白いかも)
次の日本史の補習が待ち遠しくなっていた。
最後に古典の宿題に取り掛かる。
『忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで』
検索にかけると現代語訳がすぐに表示される。便利な世の中だ。
解説を目で追う。
(……コレって)
刹那は思わず目を見張る。
(皐月とオレの関係がダダ漏れしてるってことか!)
(いや待て、オレ、そんな分かりやすかった?)
藤代の何を考えているのか分からない重そうな目。
( えっ、……まさか藤代センセ、何もかもお見通しなのか)
その奥に隠れされた瞳で人の思いを読み説かれていたのかと思うと刹那は居ても立ってもいられなくなっていた。
明け方皐月のマンションから帰宅した刹那はひと眠りしていた。
「……眠い」
朝7時。
いつもなら、二度寝して昼過ぎまでダラダラ過ごすのだが、高校生は忙しい。
補習の宿題を片付けないと数学教師の黒崎と校庭を走らされる。
それだけは絶対避けたい。
まだ怠い身体をなけなしの気合いで起こして、シャワーを浴びる。
目が覚め出したところで、皐月のマンションから帰宅途中、コンビニで買い求めたおにぎりと揚げ鶏を食べる。
(ご飯食べないと、りく師匠に怒られる)
刹那は冷めた揚げ鶏を噛み締めながら、クラス委員で友人りくを思い出していた。
煙草を吸いながら、洗濯物を洗濯機に投げ込みスイッチを押す。
その間に数学の宿題に取り組む。めんどくさくて嫌になりながらも途中式をノートの端に書き連ねる。
(う〜ん、コレ合ってるのか?)
悩みながらとりあえず宿題を片付けた。
冷蔵庫からコーヒー牛乳を取り出してストローを差して口に含む。
洗い終わった洗濯物を干して、一服する。
まだ午前9時。
今日は午後から莉子たちと「勉強会」をする予定。まだ5時間はある。
刹那はスマホで戦国武将アプリを開いて遊びはじめる。
これは日本史の高城から勧められたアプリだった。
(推し武将を育てろとか、ヘンなセンセもいたもんだな)
100連ガチャでSSR伊達政宗が出るまでリセマラしてゲームを進める。
武将のプロフィールを読むうちに、スマホで詳しく検索するようになる。
さらに、推し武将に関わってくる他の武将との戦のことや生い立ち、気になり出すとキリがなかった。
(ヤベェ……面白いかも)
次の日本史の補習が待ち遠しくなっていた。
最後に古典の宿題に取り掛かる。
『忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで』
検索にかけると現代語訳がすぐに表示される。便利な世の中だ。
解説を目で追う。
(……コレって)
刹那は思わず目を見張る。
(皐月とオレの関係がダダ漏れしてるってことか!)
(いや待て、オレ、そんな分かりやすかった?)
藤代の何を考えているのか分からない重そうな目。
( えっ、……まさか藤代センセ、何もかもお見通しなのか)
その奥に隠れされた瞳で人の思いを読み説かれていたのかと思うと刹那は居ても立ってもいられなくなっていた。

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