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クラスの人気者は、刹那の2時間を買い戻したい。

第17章 勉強会&顔合わせ

夕方。

部活が終わった莉子から連絡がきたので刹那は制服に着替えて、バイクで待ち合わせ場所に向かう。

ファミレスに駐車しているところにちょうど莉子たちもやって来ていた。

「刹那くん、タイミングばっちりだね」

「おう」

「白瀬くん、わざわざ制服で来たんだ」

莉子の友人・橘杏奈が言った。

「ああ、みんな部活帰りなら制服かと思って」

刹那は一人だけ浮くのを無意識に気にしていた。

揃って店内に入り席につくと、さっそくノートを取り出して、刹那は午前中に片付けた数学の宿題をクラス委員で友人の藍原りくに見てもらう。

「刹那くん、気合い入ってる」

莉子は感心したように刹那を見ていた。

「そんなんじゃないって、忘れたら黒崎と校庭走らされるのが嫌なだけ」

「そっちか〜」と杏奈が言って、ドッと笑いが起こる。

「ここの途中式で計算がズレてる」と、りく。

「あー、そういう事か」

刹那は間違えたところから計算をやり直す。

見直しが済むと食事を注文してそれぞれがドリンクを取りに行き席に着く。

「いよいよ来週、修学旅行だね」

莉子が待ちきれないといった感じで切り出した。

「私まだなにも準備してない。服迷ってて〜」
「分かる〜、明日見に行く?」

女子二人はさっそく盛り上がっている。

「この後、修学旅行のスケジュールを決めようと思ってさ、班のメンバーに声かけてあるんだ」

りくは刹那に言った。

「そうなの?」

刹那は少し帰りたくなっていた。それを見逃さなかった莉子が弁明する。

「刹那くん、ごめんね。今朝学校で急に決まっちゃて連絡してなかったね」

「……別にいいよ」

しばらくして、男子二人と女子二人が刹那たちの隣の席に到着した。

みんな3Aのクラスメイトだったが、刹那はよく覚えていない。

「俺は高橋翔」

翔はサッカー部で恋バナが好き。

「俺は宮本颯太、よろしく」

颯太は学年で成績トップを争う秀才。常識人でツッコミ担当。

「私は小林仁海、写真家でーす」

仁海は写真マニアだ。ここにきてからも撮影をしていた。

「私は渡部真帆。絶対ウォンバット見たい!」

真帆は動物オタク。明るく誰とでも話せる。

テーブルにパンフレットを広げて、修学旅行の予定の話が始まっていた。

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