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クラスの人気者は、刹那の2時間を買い戻したい。

第17章 勉強会&顔合わせ

がっかりしている翔をよそに、ほぼ満場一致。

「動物園の案内は私に任せて。コアラにカンガルー、そしてウォンバットと記念撮影!」

真帆はやる気満々で自前のガイドブックを開き始める。

「写真撮影は仁海に任せようよ」と、杏奈。

「任せて! 皆んなの寝起きも突撃しちゃうから覚悟してね」

「じゃあ、私はタイムキーパーするよ」

莉子は手を挙げながら提案した。

「じゃあ、星野に任せる。僕と颯太はルート確認と案内をしようか」

りくは颯太を見ながら言った。

「分かった。ルートが決まったら調べておくよ」

颯太は快諾した。

「あとの三人は現地のランチとかお茶休憩するところとかチェックしてみてよ」

りくが翔、刹那、杏奈に指示を出す。

「分かった。なにか食べたいものがあったらリクエストしてね」

杏奈が即座に返答する。

「オレはそれでいいよ」と、刹那。

「了解。ああ、俺のボンダイビーチが……はぁ」

「まだ言ってんのか、高橋。諦めろ」

不満げにへこむ翔の頭を、颯太がメニュー表で軽く叩く。

「最終日、4日目の夕方にはハーバークルーズのサンセットディナーがあんだから、そこで海は嫌でも見られるだろ」

「サンセットディナーかぁ……ロマンチックだねぇ、莉子?」

杏奈がわざとらしく莉子の肩をつつく。

「も、もう、杏奈……!」

莉子は顔を熱くして、チラッと刹那の方へ視線を向ける。

男子たちは翔を揶揄いながら笑っていた。

だいぶ夜も遅くなってお開きになった。

莉子がまとめて会計しているとき、翔が杏奈に近寄って耳打ちする。

「俺の勘なんだけど、莉子って刹那のこと好きなの?」

「さすが翔。現在進行形」

「へぇ、それは面白いな」

「ちょっと、邪魔だけはしないでよ」

「分かってるって」

そう言いながら翔はニヤニヤしていた。

「莉子、ちょっとイイ?」

莉子がファミレスから出てくると刹那に呼び止められていたので、状況を察した杏奈は「じゃあまたね」と仁海と真帆と一緒に帰っていった。

「刹那くん、疲れてない?」

「大丈夫、思ったより楽しかった。送ってくよ」

二人はバイクに乗って帰路についた。

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