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戻れない場所

第2章 1




街はクリスマスムード一色。


すれ違う人はカップルばかりの中、私の隣を歩く彼。


そっか…私たちもまわりから見ればカップルなんだ。

そう考えると、自然と頬が緩む。


「何笑ってんの?」

「え、…なんでもない!」

「ははは。変なの。」


彼はクスクスと笑う。

その顔を見てさらに頬が緩む。



君が隣にいるだけで、なんでこんなにも幸せなんだろう。


この幸せがずっと続いてくれればいいのにな…。


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