先パイ、これは恋ですか?
第7章 結羽の放課後
「お邪魔しまーす♪」
カラオケの一室に2人で入る。誰にも邪魔されない2人だけの世界。
「うわぁ。
カラオケとか 本当久しぶりだなー!!」
「うちもだよ♪
……受験勉強大変なの…??」
「ん?
あぁ、でも順調だから心配すんなよ。」
「そっか。
時間作ってくれてありがとにゃ♪
あ。でも、颯太は頭良いから心配なんてしてないよー!」
「ははっ。
本当かーー??」
「本当だにゃー♪」
こうやって普通に話すのは いつぶりだろ…。
メールより 話す方がやっぱり良いな…♪
「うしっ。
んじゃ、適当に歌えよ♪」
「らじゃー!!」
颯太はほとんど歌わない。うちが歌ってるのをずっと見てるだけ。
だけど 本当はスッゴく歌が上手なの♪
なんでも出来ちゃうんだな、颯太は!!
「♪あい うぉんと ゆー♪」
ちらっと颯太を見る。
いつも優しい目でうちを見てて 目が合うと笑ってくれる。
颯太、大好き。
「…颯太ーー。」
「んー…??」
「ちゅーしたい♪」
「んー…。
!?
っごほっ…ごほっ…!?
結羽…。
あのな……。
いつも言ってるけど 簡単に誘惑しないで…………っ!?」