俺を好きだと言ってくれ
第2章 *出逢い..
「っ…たぁ………」
『美優…?美優!!』
「……モッチー……」
『大丈夫?
俺のことわかる?』
気付いたらベッドに寝かされてて、うっすら目を開けると目の前にはモッチーの顔。
「っ…モッチー…近い…(笑)」
『あ…悪い(笑)』
頭痛と節々の痛みに顔をしかめる。
「私………」
『玲央のボールが頭に当たったんだよ。
それで気を失ったみたい。』
「桐谷くんが……?」
あの衝撃はボールが当たったからだったんだ―…
どうりで体ごと吹っ飛んだわけだ。
「…私どうやって保健室に……?」
『空が運んだんだよ。
すかさず抱き上げて驚いたわ』
聞いただけで頬が赤く染まる。
背中から変な汗が出る。
『美優?熱でもあるの?』
「ん?
いや……大丈夫……」
やっぱりあの声は神崎くんだったんだ。