俺を好きだと言ってくれ
第3章 *初恋..
「あれ?
今日美優早いじゃん!」
「……………」
「…おーい?」
机に俯せのまま、あかりの声にすら反応しない美優。
『おっはよー!……………って、どうしたの?この子は。』
「さぁ?
なんかずっとこんな感じなの。」
『おい、具合でも悪いの?』
美優の髪をクシャクシャと撫でると前の席に座った龍平。
「…モッチー…………」
『お、目覚めた!』
「私を一発ぶん殴って……」
『はぁ?
何言ってんだ、お前………』
顔を上げたと思えば目を真っ赤に腫らせて、それでも美優の目はマジだった。
『おい…どうしたんだよ………』
「美優、大丈夫?
ちょっと…顔洗った方が……」
二人の心配をよそに龍平の手首をガシッと掴んだ美優は、自らその手を頬へと当てた。