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ゼロワン。

第3章 転機。

『ありがとうございました』

小一時間くらいたった頃、
お客さんは全ていなくなった。

拓真さんの働きっぷりを見てたけど、
やっぱり、何もしなければ
普通にカッコいいと思う。

おっきな猫みたいな目
スッとしたした鼻に
栗毛色のサラサラな髪。
185はある身長。

見てるだけでも飽きない。

『たくまー、鍵たのむわ!』

店長さんらしき人が叫ぶ。

『わかりました!おつかれさまです』

『店長さん、帰っちゃうの?』

自然な質問をぶつける。

『そうだよ。お客さんいないし(笑)』

『拓真さん、お客さんきたら大変ね!』

『その時は手伝って(笑)』

『まかせてください★』

何時の間にか、今日の課題を忘れ
普通に話していた。

『ちょっと、グラス洗うね!』

そういってグラスを片付け始めた。

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