イケナイ×××
第3章 ・・・2
マ「お待たせ致しました。特製サンドイッチと、オリジナル珈琲になります。ごゆっくり」
注文の品を出し終え、空いてるテーブル席の片付けをしながらカウンターへ戻ると、何かを思い出したようにマスターが切り出す
オ「そう言えばさ、昨日『マヤちゃんに会いたい』ってお客が訪ねて来たんだよ」
カウンターと客席を往復していたマヤに、珈琲を煎れながらマスターが耳打ちをする
マ「お客様ですか?」
オ「うん。30才手前くらいの男だったな。単なる君のファンかもしれないけど」
マ「ファンって・・(笑)」
笑ってやり過ごした、その時
来客を知らせる、店のドア鈴が鳴る
マ「いらっしゃいませ」
オ「いらっしゃ・・・あ」
空いているテーブル席を素通りして、カウンター席に腰をかけた男を見たマスターが、チラッとマヤを見る