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第8章 他人の痛み、自分の痛み

「福井さん、チップがなくなりました。残念ながら失格です」


「ふざけ--」

バンッッッ!!


ライオンは一瞬の間も置かずピストルの引き金を引く。


凶弾は新井の額を貫き血が辺りに飛び散る。


頭蓋骨が砕け、その中身も飛び散る。


「嫌ぁぁぁぁぁ!」


参加者たちの悲鳴がカジノルームに響いた。


血や脳髄を浴びた参加者は完全にパニックになる。


バンッッッ!


二発目の銃声に騒いでいたものたちは一気に静まり返る。


二発目の銃声はライオンが天井に発砲し、プレイヤーがさを静めるためのものであった。


「お静かに。
プレイヤーの皆さんはゲーム中に席を立てばルール違反でその場で失格とりり、ゲーム終了となます」


冷静に言い放つライオンの言葉でパニックになっていた参加者は慌てて席に腰を下ろす。

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