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囮役はしばらく崖の上のものの注意を引いたあとに進軍し、敵陣に攻めている三人と合流する。

その後五人で敵陣地に攻め込む作戦だ。


とはいえ誰も言わないが当然負傷者や下手をすれば死傷者が出る。

だから最終的に5人全員で敵陣に攻められるとは限らない。

ようは３人の守り以外は攻めるというものだった。


指揮官気取りのウルフは当然自陣のように残る役を選んでいた。

意外にも竜崎に日本刀を突きつけた佐橋は先行して攻め進む3人に入った。

竜崎は当然のように崖の上のものの注意を引く囮役を命じられる。


崖の上に人がいるといったのは全くのデタラメだが、確かにウルフたちがいうようにこのような崖があれば敵が利用しないわけがない。

そして崖の上で見張っているものがいるとすれば恐らく銃を持っているであろう。


ようは敵の的役を命じられたということである。

募っていた竜崎の怒りはここで頂点に達する。

竜崎と共に囮役に命じられたのはナイフを持った小澤という男だった。