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第10章 悪党の饗宴
ブラックジャックは既に終わっているし、ほのかに至っては途中で失格による退席をさせられているためモニターに姿はない。
頼りなげなほのかが自らの危険を省みずゲームを棄権したのには壬生も驚かされた。
あの時のほのかの顔つきは恐怖に怯えるウサギの顔ではなかった。
甘い考えを持った女と軽視しているが、実は意外に将来化ける可能性もあるかもしれないと壬生は考えていた。
「竜崎一司は確かに驚くべき身体能力だ。怯まず戦える根性も戦い慣れしている動きも見るべきものがある……
だがそれだけでは勝てない。騙し合いや知略が一番重要なスレイブ・ゲームでは頭脳が大切だ」
壬生はモニターに映し出されている血まみれの竜崎を見ながら淡々と語る。
頼りなげなほのかが自らの危険を省みずゲームを棄権したのには壬生も驚かされた。
あの時のほのかの顔つきは恐怖に怯えるウサギの顔ではなかった。
甘い考えを持った女と軽視しているが、実は意外に将来化ける可能性もあるかもしれないと壬生は考えていた。
「竜崎一司は確かに驚くべき身体能力だ。怯まず戦える根性も戦い慣れしている動きも見るべきものがある……
だがそれだけでは勝てない。騙し合いや知略が一番重要なスレイブ・ゲームでは頭脳が大切だ」
壬生はモニターに映し出されている血まみれの竜崎を見ながら淡々と語る。
