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第10章 悪党の饗宴

「嘘つきゲームのルールを説明致します。
このゲームは相手を騙して『騙されました』と言わせれば勝ちとなるゲームです。騙し方は言葉でも罠でもなんでも構いません。
とにかく相手に『騙されました』と言わせれば勝ちです。
騙し続けて最後の一人になった人が勝者となります」

グルメの説明中、猜疑心の強そうな参加者五名は何も質問をしない。



参加者は不敵な笑みを浮かべるもの、不安で今にも泣き出しそうなもの、周りの参加者の顔色を必死で観察するものなどまちまちだった。

しかし共通して言えることは皆体付きはさほどよくないと言うことだ。

それだけ見ても頭脳派が集まったゲームということが伺える。

壬生は殴り合いや斬り合いよりこういった頭脳戦を好んでいた。

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