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第10章 悪党の饗宴

参加者全員の視線が女に集まる。

女はコーヒーカップを持たない。

それを見て小石川は素早く女の前のコーヒーカップと自分が手に持つコーヒーカップを交換した。

そしてグイッと熱いコーヒーを飲んだ。

「さあ早く飲め。どうした?」

「早く飲むんだ。お前が淹れたんだろう?」

「私が飲ませてあげましょうか?」

プレイヤー全員が畳み込むように飲むのを促す。

飲まないなら無理矢理飲ませると言った空気が流れ出した。



「……騙されました」

泣き出しそうな表情だった女はうって変わって、怒りで顔を歪ませた表情になり声を震わせた。

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