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第12章 『知らなくてもよかったこと』を知る日

「一司は俺の一番の弟分だったんだよ、ある日からな。中学の時から無茶苦茶する奴で街のチンピラも一目置く存在だった」

「いいじゃねぇか!そんな昔の話は!」

抵抗する竜崎を押さえつけて赤浜は二人の昔話を聞かせてくれた。



だれかれ構わず喧嘩を仕掛け、無茶苦茶をする竜崎一司は次第にいわゆる『本職』の恐い人たちに目を付けられ始めた。

罠に嵌められ集団で焼きを入れられる一司を、やはり札付きの悪で誰ともつるまなかった赤浜が助けたのがきっかけとなった。

それまでは挨拶を交わす程度の仲の二人だったが、赤浜は昔の自分を思い出させる一司をどことなく意識はしていた。


助けるとはいえ赤浜も一人で組織に勝てるわけもなく、その組織に自分が入るという条件で竜崎を助けてもらった。

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