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第12章 『知らなくてもよかったこと』を知る日

「赤浜さんは一司を助けてくださった恩人だったんですね。
しかしそれなら何故一司をこんな危険なスレイブ・ゲームなんかに引っ張り込んだんですか?」

当然の疑問を小石川がする。

「俺はこいつが悪さをやめて真っ当な人生を送るために助けたわけじゃない。
むしろこいつがどこまでいける男なのかを見たかったから助けた。こいつは戦いの中で磨かれていく、戦いの中に身を置かねば生きていけない奴だ」

「勝手なことを言うな! 俺はそんな暴力依存症みたいないかれた人間じゃない!!」

竜崎が赤浜の顔面めがけて拳を振る。


さっと手を出した赤浜は、ぱんっと小気味のよい音を立て、その拳を軽々と受ける。

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