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第3章 廃工場の夜

外観や部屋の外の廊下のかたちから判断するに、建物は外周にロの字に廊下があるようであった。


三人が案内された部屋はちょうどその角らしく部屋の外の廊下はまっすぐ進む道と左に進む道があった。


少し迷ったあとでまっすぐ進む道の方へ三人は姿勢を低くし歩き始めた。


足音を立てないように慎重に歩くが、床にはガラスや半導体基盤やらが散らばっており、歩くたびに

パキパキ……っっ


という音を立て、誰かにばれるのではないかと吾郷ほのかはびくびくした。


低い姿勢で慎重に歩く為か、それとも廊下が暗くて奥までの視界が効かないせいか、廃工場の廊下が異常に長いように三人には感じられた。



それに二つのゲームが開催されているという割には異常に工場内が静まり返っているのも気味が悪い。

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