GAME
第3章 廃工場の夜
しかし先程の例がある。
耳なし芳一ゲーム参加者からしてみればレベルが高くて好戦的な同じゲーム参加者よりも、レベルの低いであろう脱出ゲーム参加者の方が楽に倒せると考えるに違いない。
つまり彼らは脱出ゲーム参加者がやって来そうな箇所で待ち伏せしている方が効率がよいと言うことになる。
相手の思う壺にならないように慎重に進まないといけない。
「いっそ出口まで走って行っちまった方がましなんじゃないか?」
「それはダメだ」
竜崎の提案を小石川は即座に否定する。
「確かに出口の場所を俺たちが知っていればそれもありだが、俺たちは出口がどこであるか知らない。
加えて視界も悪いし床は走りやすい状態でもない」
「確かに。たまに倒れたロッカーやら機械やらでかいごみもあるしな」
「なにより息を切らした状態で敵に囲まれるのを避けたい。先程の女も俺たちが三人交戦体制だったから襲うのを諦めた」
耳なし芳一ゲーム参加者からしてみればレベルが高くて好戦的な同じゲーム参加者よりも、レベルの低いであろう脱出ゲーム参加者の方が楽に倒せると考えるに違いない。
つまり彼らは脱出ゲーム参加者がやって来そうな箇所で待ち伏せしている方が効率がよいと言うことになる。
相手の思う壺にならないように慎重に進まないといけない。
「いっそ出口まで走って行っちまった方がましなんじゃないか?」
「それはダメだ」
竜崎の提案を小石川は即座に否定する。
「確かに出口の場所を俺たちが知っていればそれもありだが、俺たちは出口がどこであるか知らない。
加えて視界も悪いし床は走りやすい状態でもない」
「確かに。たまに倒れたロッカーやら機械やらでかいごみもあるしな」
「なにより息を切らした状態で敵に囲まれるのを避けたい。先程の女も俺たちが三人交戦体制だったから襲うのを諦めた」