GAME
第4章 脱出不可能
「……え?!」
「あなた方の命が終了してなければゲームは続行ですよ?」
「ふざけるな!」
竜崎が怒鳴る。
「あと老婆心ながら警察に行こうなんて考えない方がいいですよ? 信じるわけがないですから」
「証拠を押さえていたとしてもか?」
小石川がポケットからカメラを出す。
「他にもあるんだぜ?切り取られた耳たぶとか」
しかし小石川の脅しにもケムリは一切表情を変えない。
「それは余計やめた方がいいですよ。中にはいるんですから」
そう言ってケムリは内ポケットから取り出した。
「警察にもスレイブ・ゲーム関係者が」
ケムリは取り出した警察手帳を三人に見せる。