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GAME

第5章 第二のゲーム

月曜になると当たり前だが何事もなかったようにまた日常の学校生活が始まる。


週末のスレイブゲームの出来事が幻覚だったのかと思えるくらいに、平穏な時間が過ぎていた。


しかし引き出しにしまった茶封筒に入った一万円を見ると、あれは幻覚なんかではないと現実に引き戻された。


学校が近づくにつれ、ほのかは少し落ち着いた気分になる。


脱出ゲームのあと、竜崎と初めて体を重ねたことを思い出す。


長年思い続けた竜崎と結ばれたことはスレイブゲームが与えてくれた唯一の幸福であった。

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