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甘えん坊

第5章 過去


母親は一瞬驚き、そしてすぐに目を細め海里を諭した。

「海里は本当に慎哉くんが好きなのね。でも残念。結婚ってね、男の子同士じゃ出来ないのよ。」

「えぇーっ!やだ!!しんやとけっこんする!!」

「ふふ…。大丈夫よ、海里。海里は慎哉くんと結婚したいわけじゃないでしょ?結婚しなくったって、二人はずっと一緒にいられるわよ。」


そうなのか、と、幼かった海里は母親の言うことを丸飲みしてしまった。

それ以前に海里は幼すぎたのだ。



慎哉への恋心を自覚するには--。

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