
秘密の恋
第3章 *初めての出会いは
その子は、大きな目を
まるくしながら
驚いたように俺を見た。
そして、はっ!として
一緒に教科書を
拾い始めた。
俺は
拾い終えた教科書を
その子に渡した。
「あの、
ありがとうございます!」
「気にしないで!!
それより、急がなくて
平気??」
「ヤバ・・・
本当にすいませんでした」
「いえいえー」
その子は走りだそうと
したが、急に
何かを思い出したように
俺に向き直った。
「・・・っと、
これ使って下さい。
返さなくていいので。」
その子は
ハンカチと絆創膏を
差し出してきた。
「・・・え??」
「ひじ・・・・
ケガしてるので。
それでは。」
