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姉とのこと

第3章 小学生の時に僕は・・・

正一はまだ射精というものを
したことがなかった。
自分ですることもなかったし
姉が最後まですることもなかった。
ペニスを弄れば気持ちがいい事は
わかっていたが射精までには
至っていなかった。

姉が小学校6年で
正一が小学校5年のある日曜日に
姉の背中にくっつく様な姿勢で
寝ていた正一は、
朝起きて異変にきづいた。
自分のペニスとシーツに
ゴワゴワした何かが
こびり付いていてのだ。

正一は最初,おもらしを
してしまったのかと慌てたが
どうも違うようだと気がつき,

〈自分のチンチンから出たの?
 なに?病気?〉

何が起きたかわからず
混乱していると
父親の言葉を思い出した。

「朝起きてパンツが
 ガビガビになってたら
 パパに教えるんだぞ。
 それは“夢精”と言って
 大人になった証拠だからな」

そして,その後の夢精の説明と
精子の説明を思い出した。
以前に保健体育で習った
“精通”という言葉を
父親に聞いた時に
交わした会話だった。

座り込んで呆然としていると
恵美が目を覚ました。

「おはよう〜」

と身体を起こした恵美は
お尻の辺りに違和感を感じ、
手を回すと何かが
こびりついているのがわかった。

「ん?なに?」

と不思議に思った時に
座り込んでオロオロしている
正一に気がついた。

正一は大好きな姉の体にも
ついていたことにショックを受けて
さらに動揺してしまった。

「どうしたの?」

恵美に声をかけられて
正一は急にポロポロと泣き出し

「お姉ちゃん,ごめんなさい。
 僕・・・夢精しゃったみたい。
 それで・・・お姉ちゃんにも」

姉を汚してしまった。
大変な事をしてしまったと
正一の心を締め付けた。

恵美は状況を観て
持っている知識を総動員した。
そして,ハッと気がつき
改めて自分のオシリについている
ゴワゴワした物に触れた。

〈夢精?え?これ・・・精子?〉

恵美は少し驚いたが
すぐに正一を抱きしめて

「大丈夫だよ。
 お姉ちゃん,怒ってないよ」

と泣きじゃくる弟に声を掛けた。
それを聞いて正一は安心して
全身の力が抜けと同時に,
父親に言われた事を思いだし
姉に告げた。

「パパに言わないと」

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