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姉とのこと

第9章 中学生の時に姉弟は・・・

恵美は寄りかかりながら
なにやら嬉しそうに

「ほんと大きくなったね〜」

と言って来た。
〈大事なことだから二度言うのか?〉
などと思いながら

「お姉ちゃんも胸,
 大きくなってきたね」

と言うと,少し寂しそうに

「ん〜・・・もう少し
 大きくなるといいんだけどなぁ」

と胸を押さえた。

「おれはそれくらいのが好きだな」

とフォローすると

「エヘへ・・・嬉しい」

と向こうを向いたまま呟いたが
声で照れているのがわかった。
すると姉がハッと気づいた様に

「そだ。髪洗ってよ」

と突然言い出した。
確かに子供の頃はよく
髪の洗いっこもしていた。
しかし,今は姉の髪の方が多い。
どう考えても割に合わない。
渋っていると

「ほらほら。久しぶりなんだから
 早く早く〜」

「え〜」

という正一の腕を掴むと
いつもの問答無用の強引さで
湯船から引きづり出された。

正一も諦めて洗う気でいたら
姉はバスチェアを持って来ると
そこに座れという。
どうやら先に正一の髪を
洗うつもりらしい。

姉は後ろに回り丁寧に
シャワーを髪に掛けると
ワシャワシャと頭を洗い出した。
正一は下を向いたまま洗われていたが
腰から背中にあたりに重みを感じた。
どうやら姉がよっかかってきていて
太ももから下腹部,お腹のあたりが
背中に密着しているらしい。

「重いよ〜」

「この方が洗いやすいのよ。
 気にしない気にしない」

大して重くないし,
むしろ嬉しいのだが

〈姉ちゃんって,
 こんなにくっついてきたっけ?〉

と,ふと思った。

「はい。目,つむって」

とシャワーで流され
トリートメントまでされた。

〈しまった。
 これは「ここまでやれ」と
 いうことか・・・やれやれ〉

正一の洗髪が終わり,
交代となったが
姉は正一にさっきのように
湯船のヘリに座れという。

なんだ?と思っていたら
正一の足の間にバスチェアを置き
自分のストンとそこに座り
正一の脚の間に座った。
そして両手を正一の太ももの上に置き

「へへ・・・肘掛け」と
ご満悦の様子。

「へへ,じゃねえよ」

と姉の髪を流し始めた。

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