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姉とのこと

第9章 中学生の時に姉弟は・・・

姉はまだ濡れた髪を
ドライタオルでくるむようなので
先にリビングに戻ることにした。

日課の風呂上がりの牛乳を飲み
テレビを付けると
食卓の椅子に座った。
時計を見ると午後10時を
少し回っている。

姉が脱衣所から戻ってくると
やはり日課のオレンジジュースを
取りにキッチンに行き
正一に声をかけた。

「正ちゃんも飲む?」

「牛乳飲んだからいい」

と応えると姉はジュースを持って
ダイニングに来た。

姉の姿を見て正一はハッとした。
恵美はパジャマの上着しか
着ておらず,なによりも
パジャマの裾から伸びる
白い素足にドキッとしたのだ。

〈あれ?
 なんでドキドキしてんだ?〉


姉の素足など見慣れているはずだ。
学校の制服でも素足だし,
部活のユニフォームでもそうだ。

恵美はいつもの様に
正一の前の席に座り
テレビを見ながら話をしていたが
正一はさっきの姉の脚がきになって
しょうがなかった。

気を紛らわすために

「髪,乾かしてあげるよ」

と言うと

「ほんと?」

と満面の笑みで応えた。
部屋にドライヤーを取りに行き
リビングに戻ると,姉は椅子を
テレビの方に向けて待っていた。

恵美はブローを受けながら
テレビのチャンネルを
変えてみたが,

「あんまり面白いのないね」

と恵美は不機嫌そうに言っていが,
正一は姉の髪を乾かしながら
眼下に見える姉の
細い太ももが気になって

「そうだね〜」

と上の空で返事をしていた。

「どうしようか?」

「とりあえず,乾くまで待ってね」

「はい」

妙に良い返事が姉から返ってきて
思わず正一は笑ってしまった。

正一は髪を乾かす手は動かしつつ
姉の太ももの隙間ばかり観ていた。
9割ほど乾かし,送風で髪を冷して
ドライ作業終了。

「はい。終わり」

「ありがと。
 ほんとうまくなったね」

姉のお世辞混じりのお礼が
小気味よかった。

「さて,どうしよう?
 ゲームでもする?」

と正一が提案すると
姉が浮かない顔をして

「う〜ん。明日休みだけど
 早いけど寝よっか?」

と姉に誘われるまま
早々にベッド入ることにした。
先に姉が階段を上っていたが
気になったので聞いてみた。

「パンツはいてないの?」

恵美はパジャマをめくり
オシリを半分出しながら

「はいてないよ〜」

と悪戯な笑みを浮かべた。

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