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姉とのこと

第10章 中学生の時に私達は・・・

「あっ・・・あっ・・・はあああっ」

姉の身体の力が抜けて
崩れそうになったので
正一は二階部分に腰を下ろして
姉の身体の下に膝を押し込み
身体を引き寄せて自分の脚の上に
姉を座らせた。

「もう・・・こんな所で・・・
 ひどいんだから」

と恵美は正一の頬にキスをした。
姉は怒っている様ではあったが,
うっすらと微笑みを称えていた。


正一は自分のしたことに少なからず
動揺にも似た興奮をしていた。
普段,気の強い姉を,
自分の思い通りに
できてしまった高揚感・・・
そして,拒むことなく従う姉の姿。
その中で艶やかに歪む姉の顔と 
淫靡に漏れる姉の声。
指に残る姉そのものの
艶めかしい感触と愛液の滴。

ふと気づくと
姉は頬にキスをした後,
正一にもたれかかったまま
動く気配がない。
どうやら先ほどの
快感の余韻に浸っているようだ。

「姉ちゃん,部屋にいこう」

恵美は黙ってうなずくと
ゆっくりと立ち上がった。
正一も続いて立ち上がったが
階段での興奮が収まらず,
姉が歩き出す前に
後ろから抱きしめてしまった。

「姉ちゃん・・・」

「ん。早くいこ」

姉は正一の腕に触れると
優しく言葉をかけた。


姉の部屋のベッドに入ると
2人はいつものようにパジャマを脱ぎ
全裸になると座ったまま
見つめ合っていたが,恵美から近づき
弟の唇に触れるくらいのキスをした。
正一も姉の唇にキスを返すと
二人とも膝立ちになり唇を重ねた。


姉からの「おやすみのキス」は
今でも続いているが,唇へのキスは
小学生の2〜3年生くらいの時から
自然と少なくなっていた。

それがここ半年くらいは
姉からしてくるようになり
今では寝る前のお休みのキスの後に
キスを交わすようになってきていた。


恵美は一度,視線を外すと正一に

「正ちゃん,ちょっとベロ出して」

と言ってきた。
正一は言われるままに

「こう?」

と舌を出してみせると姉は
その舌を唇で挟んでみせた。
舌にキスをすると言った方が
正しいかもしれない。
それを二度,三度と繰り返した。

〈あ・・これ。なんか・・・
 ベロが・・・トロける〉

正一は姉のキスに浸ってしまった。

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