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姉とのこと

第12章 中学生の時に二人で・・・

今まで恵美の裸を観ても
「姉」というフィルターを
通してみていたからなのか
どこか性の対象外という目で見ていたが,
今は「恵美」という女性として
見ている自分に気がついた。
当たり前に見ていた姉の裸が
どこを見てもきれいに見えてしまう。

うなじから肩のライン。
二の腕,肘から指先。
乳房から脇腹,そして腰のライン。
太ももから膝,ふくらはぎ,
足首からつま先にいたる
姉の全て見ているだけで
幸せになってしまう。

「姉ちゃん。洗ってあげるよ」

「うん。ありがとう」

正一はシャンプーの要領で
手の平で泡を作ると
姉の首筋を洗おうと手を伸ばしたが
姉に触れるのを躊躇してしまった。

考えてみたら姉の身体をボディタオルを使わず
素手で洗ったのは昨日が初めてだった。
先に姉に口で逝かされた後だったので
なんとなく流れで洗ってしまったが,
今はそんな雰囲気はまるでない。
セックスをした後だからと言って
気軽に身体に触れたら
姉は気を悪くするのではないかと
途端に不安になってきた。

恵美は正一の不安を知ってか知らずか
アゴを上げて首筋をさらした。

〈うわ。おれ,
 どんな顔で洗えばいいんだ?〉

正一の手の平が首筋に触れると
恵美は目を閉じたので
正一は内心ホッとした。

姉の全身を撫でる様に洗う。
昨日の様に悪戯したいと思ったが
さすがに朝からというのは
気が引けたので我慢した。
でも胸を洗うときは
あまりのさわり心地の良さに
必要以上に洗ってしまった。


泡を流すために
姉にシャワーをかけてあげると
また手をパタパタしながら
クルクルと回る。

〈あ〜かわいい・・・〉

その仕草にまたみとれていると,

「なぁに?」

と恵美は恥ずかしそうに
モジモジしながら横を向いた。
そんな恥じらう姉など観たことがない
正一はポーッとしてしまい
思わず呟いてしまった。

「姉ちゃん,かわいい・・・」

「も〜お。またそんなこと言ってぇ。
 でも・・・ありがと」

恵美は正一にそっと抱きつくと
胸板に顔をつけた。
そして,横を向いたたまま
つぶやいた。

「後でまた,してみよっか?」

「おれは嬉しいけど・・・
 姉ちゃん,ほんとに痛くない?」

「大丈夫だと思う。それに夕方には
 ママ達帰ってくるしね」

「じゃあ・・してみようか」

姉は返事の代わりに
ニコッと微笑んだ。

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