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ファースト・ラブ

第2章 第1章





「ちっ…違いますよ !?!? だいたい、岩木くんが最初に話しかけてきたんです !!!!! 」

「2人でやれ~~っ !!」

言い合っているとあたし達にとうとう先生がキレた。あたしと南はビクッとした後、素直にこう言った。

「はい…。すみませんでした。」

キーンコーンカーンコーン

ちょうどよくチャイムが鳴り、あたしと南は荷物を片付けるはめになった。
なんでこんなことしなくちゃなんないのよー !!
もうっ。今日はつあてないなぁ…。
なんて思いながら隣で地球儀と地図を持って歩いている南をあたしはにらんだ。
すると、南もこちらを向いてふと目が合った。

「何だよ ??オレの顔になんかついてる ??」

南が不思議そうな顔であたしを見る。あたしは突然さっきのことを思い出して、つい目をそらしてしまった。
いつも顔を合わせればイヤミばかり言われるヤツに冗談でもあんなこと言われたら、そりゃ動揺しちゃうよね……??

「おいっ !! 何、露骨に目ぇそらしてしんだよ ??」

南がいつもの口調であたしの顔を除きこんでくる。

「べっ、別に !! 南のせいなのに何であたしまでこんなことしなきゃなんないのかな~って怒ってただけ !!!」


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