テキストサイズ

幼馴染みで友達な彼女?

第2章 待って。 何が起きてるの?

それではと,上手く描けて
気に入った物をまとめた
通称グリーンファイルという
緑のファイルブックを
バックから出して
見せるとかなりの高評価で
正直嬉しい(笑)

アニメのキャラクターなども
描いていたのでその手の話題で
盛り上がったりして
思ったより楽しい。

調子に乗って主に全身や
動きのあるポーズを描いた
二冊目のスケッチブックを見せる。
雑に描いてある物もあるが
それも動きがあって良いとの評価。
その場で何点か
描いてみせたりしていてたが,
トイレに行きたくなったので
借りることにした。

「悪り。トイレ貸して」

「場所わかるよね?」

「うん」

「他のも見てていい?」

「いいよ~」

以前に来た時にトイレは
借りているので
場所はわかっている。
手早く小用を済ませて
リビングに戻ると
事もあろうに松沢さんは
ブラックファイルを見ている。
しかもかなり真剣に見ている。

「他のも」というは
2冊目のスケッチブックの
先のページだと思って油断した。
ブラックファイルに入っている
イラストは興味本位や
友人のリクエストで描いた
免疫の無い人には
人格を疑われそうな
かなりヤバイのも含まれている。
一気に血の気が引いていく。

「お,お,お,お,おまえ,
 何見てんだよぉぉぉ?」

ズカズカ歩み寄って
声を荒げてしまった。

「いや・・・だって,
 見ていいって・・・」

「言ったけど・・・言ったね
 うん。言ったわ。・・・はあ」

一気に力が抜けて
絨毯に座り込んでしまった。

「うん。だから・・・」

松沢さん,顔が真っ赤です。
そして声を荒げたからか
少しおどおどしてます。

「これ風見くんが描いたの?」

もう言い逃れもできないですね。

「あ~まぁ。うん。描きました。
 友達のリクエストもあるけどね」

今更取り繕ってもしょうがないけど
とりあえず保身をしてみる。

「へ,ヘエ~。すごいねぇ」

と言いつつ
まだファィルを見ている。

おいおい。まだ看るのかよ~。
勘弁してくれ〜〜。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ