俺様彼氏は甘えん坊
第3章 俺様な後輩くん
俺の名前…。
俺はよく目を凝らして、先輩が拾って眺めている物を見た。
あっ!それは!
俺のカード…。
今日、朝コンビニ行ったときにポイントカードを出して制服の胸ポケに入れて置いたんだ…。
俺とした事が…。
しかもながたにやまって…。
俺の名字は"はせやま"だっつーの!
「誰だろ…ながたにやまって…」
「はせやまです…」
俺は物陰から出て、"はせやま"を強調して言った。
間違ったままじゃあれじゃん?
「あ…はせやまって読むんだ!」
「そうっす…」
「じゃあ…これ…はい!」
「あ…どーも」
先輩はベンチから立ち上がり、俺のもとへ来て、カードを前に出した。
俺はそのカードを受け取った。
やべぇ…。
初めてしゃべった…。
って当たり前か…