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青春メモリー

第5章 過去と未来、そして現在

あたしは電車を降りて1人で歩いてい



た。



「加藤さん!!」



一ノ瀬君の声に振りかえるあたし。




「?どうしたの?」



「あの・・・荷物・・・。」




あ、忘れてた。



「あ、ごめんなさい。」



あたしはスーツケースを受け取った。



「家、もうすぐだから、あたし持つ



よ。」




あたしがそう言ってボストンバックを




受け取ろうとすると、一ノ瀬君が歩き




出した。




「僕の家もこっちなんで、持って行き




ます。」




「・・・・・・。」



いいのかな。



でも、一ノ瀬君ともうちょっと一緒に



いたいし。



あたしは一ノ瀬君の隣を歩いた。




「あ、ここでいいよ。」




あたしはアパートの前で荷物を受け



取った。




「じゃあ、また明日。」



「はい。」




一ノ瀬君はあたしのアパートを通り過




ぎて角を曲がった。



一ノ瀬君の家ってどこなんだろう。




ま、いっか!



あたしは部屋に荷物を置いてそのまま




眠ってしまった。

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