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青春メモリー

第7章 みんなの気持ち

「・・・ただの考え事よ。」





「ふ~ん。考え事。」





一ノ瀬のことか?






なら何で隠すんだ?





こいつの考えてることが分からない。






なあ、今、何考えてんだよ?






加藤は俺を見上げる。






小動物みたいでなんか可愛いな。








「考え事って・・・どんな?」






「別にたいしたことでは・・・」






嘘だ。目が泳いでる。






何で俺には言わないんだよ。






そんなに俺が嫌いなのか?







どうしていつも・・・俺から離れるんだ






よ・・・・・・。







──ガシャン──






加藤がフェンスにぶつかった。






・・・・・・いくらなんでもさがりすぎだ





ろ・・・。






本っ当に馬鹿だなこいつ。





加藤が横に避けようとする。






逃がすわけねぇだろ。





驚いてんじゃねぇよ。

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