
逃亡少女と逃亡悪人
第2章 監禁
(なに、この外人ばっかりの・・・て、テロ集団とか?)
まともな日本人は一人くらいしかいない。
偏見かもしれないが、私には外人というだけで何倍も怖く見えた。
「ロリコンっていうか、美少女ハンターとでもいえよ。珍しいくらいの上玉だろ?」
派手な外見の男はエックスという名のようだ。
「ということはお前は姉の女よりも妹の方が好みなのか」
眼鏡の男が意外そうな顔をして問いかけた。
「あー?さっき姉の方犯した時、反応が慣れすぎててつまんなかったんだよ。やっぱ無理やりやるなら処女の方がいいじゃねーか」
ひどいことを言ったエックスという男を私は睨んだ。
できれば視線だけで殺してやりたかった。
「ん?んだよ。こえー顔しちゃって。勃ちそうになるだろ?」
下品な笑が気持ち悪かった。
こんな男に姉が侮辱されるのが許せない。
「もしかして処女ってとこに納得がいかねーの?俺だいたい女見たら、やってるかやってないかわかるから、異論はねーはずだぜ?」
ぎりっと唇を噛み締める。
仕方がないだろう。
今まで生まれてこのかた男に興味を持ったことがないのだから!
「この顔で処女というのも珍しいですよねぇ。
エックスさんのセンサー間違えてるんじゃないですか?」
優男が私の方へ近づいてきて、私の髪をつかみあげた。
