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ヤクザくんは隣の席。

第2章 路地裏で。



はあ…
思わず引き受けちゃったけど…やっぱりやだなあ。

なんか、また睨まれそう。


そんな事思いながら、学校を出て藤崎の家に向かっている。

よく考えたら、あいつヤクザ?じゃん。
親もそうだよね…きっと。

どうやって中入るの?
昨日は偶然、藤崎聖夜がいたから良かったけど、今日はいない可能性が高い。

てことは、自分からあの家に入らなければならない。


…無理なんですけどぉ…


下を向きながらトボトボ歩いていると…


「え!? ぎゃっ……」

突然路地裏から出て来た手に、口をふさがれ引っ張られた。

な、何!?
まさか、誘拐!?


薄暗くて顔は見えない。
でも、体の大きさからして男であろう。

必死でもがくが、男の力には勝てない。


「静かにしろ。犯すぞ。」

「!!」


この声、聞いたことある。


……間違いない、藤崎だ。
藤崎聖夜だ。

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