
ヤクザくんは隣の席。
第1章 不登校児くん。
私…皆岸彩。
この春高校生になった、一年生。
そんな私、今遣いされてます。
藤崎聖夜に、たまったプリントを持って行けと、担任のハゲ教師が。
ったく、冗談じゃないよ。
せっかく、朱里とカラオケ行く予定だったのに!
しかも、道もよく分かんないのに…。
あのハゲ!!
とハゲの悪口をいいながら行ったら、藤崎の家まで30分もかかった。
本当なら、15分程度で着くらしい。
そりゃ、30分もかかるわ。
来る途中、路地裏とか薄気味悪いとこばっかり歩いて来たんだもん。
つーか、どんな所に住んでんのよ。
着いた先、顔を見上げると
「・・・・・・」
