ヤクザくんは隣の席。
第1章 不登校児くん。
「用がねぇなら、とっとと帰れ。」
しっし と言うように、手で私を追い払う。
私はそれにキレた。
「用がねぇなら、じゃねーだろ!
あんたにプリント届けに、わざわざ着てやったんだろ!
礼ぐらい言えや!ボケェェ!!」
たまった言葉を全部はきだしたから、息がハァハァとなる。
藤崎は、目を丸くして私を見る。
私は自分の言った言葉に気づいて、手で口をふさいだ。
しまったァ!!
言ってしまった…
ヤバい…殺される。
藤崎は私を睨みつけいる。
終わった…。
お父様、お母様、お姉様…さようなら。
目尻に涙を浮かべながら、サヨナラを言っていると
「クククっ、お前おもしれーな。」
睨みつける目も、目を細くして笑う顔になった。
え…?
笑ってる?藤崎が笑ってる?
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