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うぱ×れんのラブラブ♡ホモ充生活

第16章 歌

世界は暗かった。
いくら瞬きをしても暗い。
目が慣れてきて見えたものはタオルケットとソファー。
そのタオルケットの中にのぞく自分の身体。
「?!」
うぱはソファーから転げ落ちそうになったがとまる。
「、、、ああ」
さっきのことを思い出す。
うぱが寝てしまってからすでに四時間が経過していた。あたりは真っ暗だった。朝なのか、夜なのか。
「、、れん?」
相方の名前を呼ぶが返事はない。
「くろー?」
飼い猫の名前を呼んでみるがやはり返事はない。
「れ、れんー?くろー、、?」
暗い家の中をタオルケットを身体の前に持ち、電気のスイッチまでたどり着き、ぱちんとつけた。
リビングに一人と一匹の姿はない。
とりあえず、服を身につけ、ベッドルーム(といってもダブルベッドが一つあって、周りは服が置いてある)をのぞく。
もそりと動く音がして、うぱがびくっと反応する。
恐る恐るのぞくと、白っぽい滑らかな足が見えた。
うぱがドアを前回に開く。
ベッドの上ではれんがくろと一緒になって寝ていた。

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