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ドエロイBL集!色んな所でやっちゃって・・・・

第15章 ホラー研究会『隆明』の場合・・・



隆明が好きな相手は、
さっきまで自分を抱いていた張本人。





虎(トラ)20歳。




茶色い髪に、隆明よりも少しだけ高い背。目の下にちょこんとある泣きぼくろが印象的だった。





はじめから
好きになる予感はしていた。


一目見たときから、
視線がそらせなかった。





そう・・・あの時から。

出会いは一年前。

隆明のサークルに入ってきたのが虎だった。


隆明の参加する『ホラー研究会』。
主に皆でオススメのホラー映画を見て、称賛するだけというシンプルなサークルだった。



「榊先輩。今日から入りました虎です。
よろしくお願いします。」


「あぁ、よろしく。
なんかわかんない事あったら聞いて。」


「はーい。」



隆明はそっけない態度で席に座る。




格好良い奴・・・
虎を見た第一印象だった。






隆明は人付き合いが苦手だった。

もともと人見知りも激しく、初めて会話する時などは顔もまともに見れない。

打ち解けるまでには相当の時間がかかる。

いつものことだ。

隆明のそっけない態度や、いつまでたっても懐かない事から、大抵の奴は隆明から離れていった。


ゆえに友達も少なかった。






だが虎は違った。

他の奴らのように離れていくことは無く、むしろかまってくる。





あの日もそうだった。



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