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ドエロイBL集!色んな所でやっちゃって・・・・

第15章 ホラー研究会『隆明』の場合・・・




はぁ・・・

はぁ・・・


二人の荒い息遣いが部屋に響く。




隆明は急に恥ずかしくなって、
その場を急いで立ち去ろうとした。


「虎・・・眼鏡・・・返せよ・・」


「あ、はい・・・」


静かに手に渡されたそれをかけると虎の顔も見ず、着衣の乱れを直し玄関に向かう。


「榊・・先輩・・・」


慌てて追っかけてくる虎に
隆明はハハッっと軽く笑う。


「用事思い出したから・・・帰る。

お前・・・結構良かったから・・・
また欲求不満になったら・・・
あっ、相手してやるよ・・・。

じゃあな。」


「先輩!」



―――バタン―――


腕をつかもうとする虎の手を振り払って、隆明は急いで部屋をあとにした。







湧き上がる後悔・・・。



「なに・・・やってんだよ・・・俺は・・・」




明日から、どんな顔して会えばいいんだろう。



軽蔑されたかもしれない。



逃げるように出てきたことを怪しく思っていないだろうか?




――――好きだよ虎――――


そう言ってしまえればどんなに楽だろう。


だけど・・・


自分の中にある変なプライド。


そして拒絶されるかもという恐怖。








―――虎・・・嫌いにならないで―――



わずかな望み・・・。






その日隆明は一睡もできなかった。





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