
ドエロイBL集!色んな所でやっちゃって・・・・
第15章 ホラー研究会『隆明』の場合・・・
あの日から一週間が過ぎた。
幸い虎には会ってない。
いや、会わないように努力していたと言ったほうが正しいかもしれない。
ホラー研究会にも一度も顔をだしていない。
「はぁ・・・・」
小さくため息をつきながら家路につく。
あれから一週間。後悔だけが頭の中をぐるぐると回っていた。
虎の感じるところが見れて嬉しかった。
一瞬だけでも、ひとつになれた。
あの一瞬は、確かに幸せだった。
いや・・・
幸せだと・・・
勘違いしていたんだ。
「榊先輩!!」
不意に呼び止められてビクリとする隆明。
声に聞き覚えがあった。
振り向きたくなかった。
だって・・・
その声は・・・虎だろ?
「先輩ってば!!!」
「あぁ・・・なんだ?」
「今日、用事ありますか?」
「えっ?」
まるで何事もなかったかのように、お互い話していた。
虎もいつも通りな顔で・・・。
「いや・・・別にないけど・・・」
「じゃあ・・・俺んち来てくれません?」
「え?・・・なんで?」
「この間、ビールで汚れた服、洗ったんで・・・取りに来て欲しいんですけど。」
すっかり忘れてた自分の服の存在。
あの日ビールまみれになった服を、隆明は虎の家に置いてきていたのだ。
「あ・・・あぁ・・・
わかった・・・」
返事を聞いた虎は良かったっと一言いうとすぐに自宅へ向かう。
その後ろから隆明も続く。
