ドエロイBL集!色んな所でやっちゃって・・・・
第15章 ホラー研究会『隆明』の場合・・・
それからも何度も身体を重ねた。
こんな関係になってから週に2日は必ず虎とセックスをしている。
誘ってくるのはいつも虎。
最初は2日とも虎の部屋でしていたが、いつの間にか虎は隆明の部屋にも上がり込んで行為をするようになった。
虎が来た日は、ベッドに虎の匂いが残っていて、その匂いを嗅ぎながら一人でしてしまうこともしばしばあった。
あれから一年。
もう限界だった。
――――終わりにしなきゃ――――
そう思ったのは隆明だった。
セックスだけの行為に既に限界を感じていた隆明はその日伝えることを決心した。
自分の気持ちではなく
別れをだ・・・。
その日は日曜日。
いつものように虎の部屋に誘われた隆明は、玄関の前で大きく深呼吸をした。
―――これで終わり。今日で最後―――
そう自分に言い聞かせながら
チャイムを鳴らすと、すぐに戸が開いた。
中からはラフな格好をした虎。
茶色い髪をフサっと揺らしながら珍しく眠そうにあくびをしている。
「いらっしゃい先輩。」
「あぁ。」
隆明はいつものように素っ気なく振舞う。
だが内心は違う。
毎回この部屋に来るたびにドキドキと胸が高鳴る。
あの日からずっとだ。
虎の空間にいれることに幸せを感じてしまう。
――――ダメだ。流されるな。――――
警告音が鳴り響く。
最後に一度だけ・・・
抱き合ったらそれで・・・終わりにする。
だから・・・
こんな汚い俺を・・・
誰か・・・許して。