ドエロイBL集!色んな所でやっちゃって・・・・
第19章 ツンデレ『涼雅』の場合・・・③すれ違い編
「んっ・・・・」
自ら舌を絡め、勇次の舌を吸った。
くちゅりと音を立てながら唇を離すと、勇次が涼雅をジッと見つめていた。
「どした?」
「言いたく・・ねぇ・・・」
「じゃあ・・・」
「別れるの?涼雅。」
涼雅の目からはとめどなく涙が溢れてくる。
頭を必死に横に振るものの、言葉が出なかった。
どういえばいい?
浮気してんの?って聞けばいい?
あの女とセックスしてんの?
あの女の事好きなの?
俺の事・・・
もうどうでもいいの?
言いたいことは山ほどあった。
だけど胸が苦しくて、
言葉よりも先に涙が出てしまう。
涼雅の涙を指ですくいながら、勇次は優しく尋ねる。
「お前さ、最近おかしいぞ?
何があった?」
涼雅を覗き込み困ったように顔を歪めながら言葉をかける勇次。
「勇次・・・・俺の事・・・
もう、いらねぇ?」
「何言ってんだよ。」
「だって、最近・・・俺の事避けてる・・・。
キスもしないし、セックスもしないし・・・
今日は・・・・女といた。」
「見てたのかよ。」
「見られたら困る関係なのかよ。」
静かな沈黙。
「涼雅・・・
俺の事そんなに信用してねぇのかよ・・・?」
涼雅が顔を上げるとそこには
泣きそうな勇次がいた。