魔境夢想華
第3章 交差する不安《凜視点》
午前中の授業が終わり、それぞれ昼時間を満喫する。
俺は橋本と一緒に学食に向かう。
橋本の目当ては日替わりランチ。限定ということもあって、早い者勝ち。意外とこの学校の学食は美味しいと評判らしい。
俺は毎日、自分で作った弁当持参していて、何時もなら教室内で食べているのだが、今日は橋本が弁当を用意する時間がなかったとかで学食で食べることにした。
その方が俺としても実は都合がよかった。
とにかく授業中、ある場所から視線を感じて授業どころではなかったからだ。それは時折向けられ、また後方からということも感じてはいた。そして間違いがなければ、その視線の先にいるのは転校生の蓮川だ。
一体、なんだというんだ。おかげでちっとも授業に集中出来なかった。
だからこの昼休みの間だけでも逃れたい。
学食に向かう最中、他生徒たちも足早に歩いている。中には走っていく連中もいた。橋本曰く、みんな学食が目当てらしい。どうもこの学校の学食はかなり美味しいらしい。食堂に入ると、中はチケット求めて販売機にものすごい長蛇の列で並んでいる。その列を見て相当美味しいのだと思わせる。
「あ、おばちゃん! 味噌汁、ご飯大盛りね!!」
前方からやたらと元気のいい声が食堂内に響く。
なんだ、とその声のする方に向ければ、そこにいたのはほんのちょっと小太りの男子生徒だった。声の質同様、はつらつとした元気少年という印象だ。
俺は橋本と一緒に学食に向かう。
橋本の目当ては日替わりランチ。限定ということもあって、早い者勝ち。意外とこの学校の学食は美味しいと評判らしい。
俺は毎日、自分で作った弁当持参していて、何時もなら教室内で食べているのだが、今日は橋本が弁当を用意する時間がなかったとかで学食で食べることにした。
その方が俺としても実は都合がよかった。
とにかく授業中、ある場所から視線を感じて授業どころではなかったからだ。それは時折向けられ、また後方からということも感じてはいた。そして間違いがなければ、その視線の先にいるのは転校生の蓮川だ。
一体、なんだというんだ。おかげでちっとも授業に集中出来なかった。
だからこの昼休みの間だけでも逃れたい。
学食に向かう最中、他生徒たちも足早に歩いている。中には走っていく連中もいた。橋本曰く、みんな学食が目当てらしい。どうもこの学校の学食はかなり美味しいらしい。食堂に入ると、中はチケット求めて販売機にものすごい長蛇の列で並んでいる。その列を見て相当美味しいのだと思わせる。
「あ、おばちゃん! 味噌汁、ご飯大盛りね!!」
前方からやたらと元気のいい声が食堂内に響く。
なんだ、とその声のする方に向ければ、そこにいたのはほんのちょっと小太りの男子生徒だった。声の質同様、はつらつとした元気少年という印象だ。