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ギガキモス青春白書

第1章 島根の熊

その日の夜。
熊吉はミクに会いたくてキャバクラに行った。

「クーちゃん来てくれてありがとう☆」
「えへへ!ミクだけを永久指名するからね。」
と ミクの肩に手をまわす。
「あぁん!ミクうれしい☆」
と 熊吉に抱きつく。
その様子を偶然みてしまった春香。
灰音に写メって送ろうか悩んだ。
近寄るのは嫌だったのでボーイを捕まえ。
「ねぇねぇ。あの無職、おさわりしてるよー。」
「無職様が?困りますねー。注意してきます。」
「ありがと♪」

「お客様。当店はおさわり禁止です。」
「さ、さわってないよ!」
「さわってないよねー☆」
とぼける2人にイラッとした春香。いっそのこと割り込んでやると決意。
「ミク先輩♪ヘルプに来ましたー☆」
「きゃー!アイラちゃんありがとー☆(くそっ!邪魔しやがって!!客盗る気だなバカ女!)」
「無職ちゃん何飲みます?」
「無職…って…仕事決まったんだけど……ロックで。」
「はーい♪クーちゃん無職なのにぃ毎日来て大丈夫?お金持ってるの?」
「アイラちゃん!!失礼よ。クーちゃん無職じゃないんだから!」
「大丈夫大丈夫!嫁の通帳から150万おろしてきたから。」
「え!?それって許可とってるの?」
「いいや。でも毎日いじめられとるからハライセに…」
「うわっ!最低!!超最低じゃーん!」
「え……」
「最低なのはアイラちゃんでしょ!!」
「アイラさん。指名入りました。」
「やだまだ全然しゃべってないのにー。ハイ!これ私の名刺☆今度来た時はぁアイラで指名してね♪」
「うん…。」

「超最低なの!無職なのに嫁の金使ってキャバクラ行って!んもー!イライラする!」
と 指名客にグチるアイラ。
「うわー。ダメンズあるある。なんでも話して。聞いちゃうよ。」
「ありがとー。水割りちょーだーい。」
「かしこまりました。」
と 水割りを作り出す客。
一部始終みていた熊吉はあきれながら。
「(逆になってるし…。)なんなんだあの子は…」
「バカ女よ。」

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