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ギガキモス青春白書

第6章 Endless戦

勇の部屋にまず泰子だけ入った。
「泰葉ー!会いたかったよー♪」
と 泰葉の胸めがけて抱きついた。
泰葉は無表情で突っ立っている。
隙間からみていた灰音と香織は吐き気がして口を押さえる。
「あなたに聞きたいことがあるの。」
「ん?なに?」
「私の財布から5万盗らなかった?」
「え…盗るわけないじゃん!」
「家計簿の計算があわないの。今までこんなことなかった。」
「ごめんね!魔がさしちゃって。あわせて30万絶対かえすから!」
と 土下座。そして泰葉のスカートの中をのぞぎながら鼻の下を伸ばした。
「どこみてんのよ!」


と 泰葉に蹴り飛ばされた。
「や…泰葉!?」
「この…金髪ブタ野郎!!」
と 平手打ち。
「痛っ!」
と 床に倒れる。
灰音がドアを開け香織と部屋に入ってきた。
「あっはははははっ!ざまーみろヒゲ!!」
「んふっ!泰葉さんにぶったたかれてうれしいでしょ?このイノシシ野郎!!」
「な……なんで3人が………え!?」
「討ち入りですわ。わたくしの100万かえしてくださらない?」
「100万なんてかりてません!もらっただけです!」
と しらをきる勇に一気に血がのぼった香織。
「なんじゃと?余は身分卑しきイノシシ野郎へ慈悲の心でかしたんじゃ!脳みそあるんかこの低脳イノシシ野郎!!余に焼き討ちにされて食われたいんだろーが!!!」
香織は魔王降臨といわんばかりに勇の胸ぐら掴んで揺すりまくり。態度が豹変した香織にどん引きの勇と泰葉。
「あっはははははっ!」
と 爆笑する灰音。
「や…やめてーーー!!痛っ!」
香織に急に手をはなされ床に倒れた。
すると今度は灰音が出てきて。
「さっさと金出せや!もとはといえばあんたが悪いんじゃろ?ウチの15万かえせや!」
「悪くないしかりてないもん!」
と 涙を浮かべ上目づかいに灰音に訴える。

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