テキストサイズ

ギガキモス青春白書

第6章 Endless戦

その後も勇の3台のケータイには非通知がよくかかってきていた。
犯人は香織だがしらをきり通している。

留守電に入れるのはだいたい21時~3時にかけて。
ケータイを叩いたり扇風機の暴風音や水道から勢いよく溢れ出す水の音、カナヅチで五寸釘をうつ音、ドラマやバライティー番組の女の悲鳴をかきあつめ留守電に録音した。

そんなことが何日もつづいたため勇は留守電と伝言を解除した。

香織が勤めている風俗店 machupichuの元店長で現在は執事カフェの執事 天草海斗(27)にカフェで勇の事を相談していた。
「なんでわたくしあんな身分卑しきイノシシ野郎と結婚しようと思っていたのかわかりませんわ…。両親に反対され親子の縁を切られ家を追い出されて…。それでもあのイノシシ野郎と生きていこうと決めていたのに……。信用して100万かしたわたくしがバカでしたわ…。」
「俺は別れて正解だと思うよ。これからはかんたんに人を信じないで金をかさないこと。」
「えぇ…。わかっています…。でもあのイノシシ野郎はお金を返そうとしないの…!!はらいせに夜中に非通知でかけて意味不明なこと何回も録音してやったわ。あっはははははっ!あっはははははっ!」
「(…ストレスたまりすぎておかしくなってる……。)イノシシ野郎の番号とアドレス教えてくれる?」
「えぇ。どうぞ。」
と ケータイをさしだす。
香織は勇を イノシシ野郎串刺。遺影!
で登録していた。
ちょっとひいた海斗。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ